COLUMN
ひとりじゃない、子育てのヒントがここにある

関連記事
ママのゆりかごコラム
ひとりじゃない、子育てのヒントがここにある
毎朝、保育園に行く時間になると子どもが大泣き。服を着るのを嫌がったり、玄関に行きたがらなかったり、抱っこから離れようとしなかったり…。
そんな朝の「登園しぶり」に悩むママやパパは、実はとても多いのです。
特に1〜3歳頃の子どもは、まだ言葉で気持ちをうまく表現できないため、「行きたくない」「ママといたい」「怖い」などの感情が、すべて“涙”となって表れます。
そしてそれを前にして、「どうしたらいいのかわからない…」「毎朝つらい…」と感じるのは、親として当然のこと。
このコラムでは、保育士・心理支援の専門家の視点から、保育園に行きたがらないお子さんへの「ママができる3つの対処法」をご紹介します。
大切なのは「泣く=ダメ」と決めつけず、お子さんの気持ちに寄り添いながらも、親自身もラクになる考え方を持つことです。
登園しぶりは、朝だけに始まるものではありません。
実は、前日の夜からの親子の関わり方が大きく影響している場合があります。
寝る前に、少しだけ子どもとしっかり向き合う時間をつくることで、「明日もがんばってみようかな」と思える“心の土台”が育ちます。
ポイントは「子どもが楽しみにできることを想像させること」。
明日が楽しみになるような、小さな“安心”を夜のうちに準備しておくことで、朝の不安がやわらぎやすくなります。
子どもは、明日の“予告”があると、心の準備ができる。
登園前の準備がうまくいかず、つい「早くして!」「また泣いてるの?」と声を荒げてしまう…。
そんな経験があるママも多いと思います。でも、焦りは親にも子にも伝染します。
まずは朝のルーティンを「細かく分けて」「ひとつずつできたら褒める」というスタイルに変えてみましょう。
子どもが「自分でやれた」という達成感を持つことで、自信が育ち、「保育園にも行けるかもしれない」という気持ちにつながっていきます。
準備を“自信のステップ”に変えていくことが、登園しぶりを乗り越える鍵。
玄関で泣き叫ぶ、抱っこから離れない、保育園の門の前でひっくり返って泣く…。
そんな姿を見ると、ママの心も限界に近づきます。
ですが、このとき一番大切なのは、「泣いてもいい」と伝えること。
「泣かないで!」「もう行くよ!」と否定するより、「泣いても大丈夫」「ママはちゃんと迎えに来るよ」と落ち着いて伝えることで、子どもは徐々に“見通し”を持つようになります。
離れる瞬間に、「ギューしてから行こうね」「おまじないのタッチしよう」といった“儀式”を取り入れるのも効果的です。
泣くのは、安心できる場所(ママ)だからこそ見せられる姿。
子どもが保育園で泣くのは、決して悪いことではありません。
むしろ「自分の気持ちを外に出せている」「ママが大好き」と言える健全な心の表れでもあります。
成長とともに少しずつ環境に慣れ、先生やお友達との信頼関係ができれば、自然と涙の頻度は減っていきます。焦らず、お子さんのペースに合わせて、登園に向けて小さなステップを重ねていきましょう。
毎日泣かれて、自分の身支度もままならず、感情も削られる…。
そんな朝が続けば、どんなに強いママでも心が疲れてしまいます。
だからこそ、ママ自身が“少しでも休める時間”を意識的に取ってください。
コーヒーを飲む、音楽を聴く、誰かと話す、相談する。ほんの少しでも「自分を取り戻す時間」があることで、次の日の朝に向き合う力が湧いてきます。
私たちは、そんなママの“味方”です。どうか、ひとりで抱えないで。